| サンゴ礁 | 項目ビュー | ||||
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| II. | サンゴ礁の生物 |
サンゴ礁は、光合成をする植物とそれを消費する動物の両方をふくむ、はっきりした構造をもつ生態系である(→ 生態学)。礁の外側の層は生きているサンゴのポリプからなる。
造礁サンゴの体内には、褐虫藻とよばれる単細胞の藻類がすむ。ポリプの下や周囲には石灰質の骨格がある。骨格は死んでいるものも、生きているものもあり、糸状の緑藻類をふくむ。古い骨格の堆積表面にそだつ藻類には、柔組織をもつ藻類と石灰藻類とがある。これらの藻類やその他の共生植物が一次生産者のほとんどを構成する。
光合成をする褐虫藻と糸状の緑藻類は、食物エネルギーの一部を直接サンゴのポリプにかえる。ポリプはまた、夜間には動物プランクトンを触手でとらえて食べる。動物プランクトンを食べるのは、とぼしい栄養素、とくにリンをとるためである。消化を通じて、これらの栄養素を藻類側に放出する。こうしてサンゴと藻類は、これらの栄養素を両者の間で循環させ、栄養が水中にうしなわれるのをふせいでいる。
藻類を食べるのは、チョウチョウウオのような植食性の魚類、ウニ、ナマコ、クモヒトデなどの棘皮動物、さまざまな種類の軟体動物である。サンゴ礁の無数のすきまや洞穴には、小さなカニ、ウツボ、サメ、ベラなどの捕食者(→ 捕食)がひそんでいる。サンゴ礁の無数の微小生息地や高い生物生産性は、きわめて多様な海生生物をやしなっている。