ヒエログリフ
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ヒエログリフ
IV. 草書体の発達

ヒエログリフは、エジプトで前3000年ごろに発生し、ローマの支配をうけるころまでつかわれた。もっとも新しいのは、394年のものである。ヒエログリフの形も数も長い間それほど変化がなかったが、前332年以降のギリシャ・ローマ時代に文字の数、とくに表音文字の数が大きくふえた。

しかし、旧王国時代初期のころ(前2755頃)から、すでに、先のまるい葦(あし)のペンでインクをつかってパピルスに書くために、ヒエログリフより草書的な文字がつかわれていた。これは、おもに経典につかわれていたため、ギリシャ語で「神官文字」を意味するヒエラティックとよばれる。また、ほかの書類には、ギリシャ語で「民衆文字」を意味する「デモティック」とよばれる、これよりさらに草書的な文字もつかわれた。ヒエログリフは、ヒエラティックやデモティックより書くのにずっと時間がかかったが、建造物にほる文章にはつかわれつづけた。絵画的であるために、装飾の一部としてもちいられたのである。