| ソクラテス | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| III. | 教えと弟子たち |
ソクラテスの哲学の核心は、倫理学という性格をもつ。人間にとっていちばん大切なことは、魂に配慮して魂をうつくしく善良にすることだが、そのためにはただしい知を身につけることが大事である。正義・愛・徳などの概念は個人によってことなるものではなく客観的に知ることができる。それが彼の信念だった。彼によれば、あらゆる悪徳は無知の結果であり、だれもわざわざ悪人であることを望みはしない。したがって徳とは知であり、ただしいことを知った人はただしいことをすると信じた。ソクラテスの論理は、合理的な議論と一般的な定義の追求に力点があった。弟子プラトンとその弟子アリストテレスの著作にも、この傾向はみとめられる。この2人の哲学者の著作を通じて、ソクラテスはその後の西洋哲学に決定的な影響をあたえた。