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空間を占有し、重力と慣性をもっているあらゆるものをさしてつかわれる言葉。形と重さをもつ物質は、物体ともよばれる。古典物理学で物質とエネルギーは、物理現象における別の概念であると考えられていた。しかし現代物理学では、物質をエネルギーに、エネルギーを物質に転換することが可能であることが解明され、2つの概念に区別する必要がなくなった(→ 質量:相対性理論)。それでも運動や液体・気体のふるまい、熱などの現象をあつかうときは、従来どおり物質とエネルギーを別の実在と考えるほうが簡単で便利なので、使い分けされている。
素粒子が結合して原子になり、原子が結合して分子となる。分子の性質および分布と配列が、あらゆる形態の物質の質量、硬さ、粘性、流動性、色、味、電気抵抗、熱伝導度などの性質をきめるものとなる。→ 反物質:化学:電気:熱
哲学では、物質とは現実世界の素材、材料とみなされ、人間の意識とは独立して存在し、認識できるものとされている。しかし、アイルランドの哲学者バークリーのような観念論の哲学者は、物質が精神と独立して存在することをみとめなかった(→ ギリシャ哲学:カント)。最近の哲学では、物質の科学的な見方をうけいれている。