| スキー | 項目ビュー | ||||
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| IV. | ノルディック種目 |
北ヨーロッパで発達した技術をきそう競技。
| 1. | クロスカントリー |
距離競技ともいい、スピードよりも持久力や力強さに重点をおいた種目である。とはいえ、トップクラスの選手の15kmレースのタイムは40分、50kmコースでは2時間10分を切る。一般におこなわれているのは、5~50km、あるいはそれ以上とさまざまである。3~4人でリレーするリレー競技もある。競技者がほぼ同じコースをたどれるよう、コースには色のついたマーカーで印がつけられている。水平方向の移動を主とする競技なので、標高差はあまりない。
クロスカントリー競技は交通手段の必要性から発展してきた。タイムを気にしなければ、若い人も老人もみな参加できるし、木の密生した地域にはあまりむかないが、急な斜面を必要としないので、世界じゅうどこでも可能なスポーツである。
クロスカントリーの基本的な走り方は、片方の足のけりと他方の足ですべるステップの組み合わせである。片側の足をけるとき、反対側の手のストックをつく。これらをスムーズに、そしてすばやく交互におこなう。1980年代に開発されたスケーティング走法では、スキーヤーはスキー板をV字にひらき、スキーの内側をおしだすようにして、左右にうごく。スケーティングをふくむすべてのテクニックを使用できるフリーテクニックと、片足または両足のスケーティングをふくまないクラシカルテクニックの2種類の競技会がある。
| 2. | ジャンプ |
急角度の助走路をすべりおり、踏切台のへりからスキーが着地した点までの飛距離点と、空中での姿勢と着地したときの姿勢を評価する飛型点を合算したポイントで勝敗をきめる。ジャンプ台の規模により、競技にはノーマルヒル(旧70m級)とラージヒル(旧90m級)のほか、オリンピック種目にはなっていないが、フライングヒルの3種目がある。
飛距離点はK点(極限点)を基準点60として計算される。K点は、ジャンプ台によりことなるが、通常ノーマルヒルでは90m、ラージヒルは120m、フライングヒルは185mを上限とする。ノーマルヒルの場合、K点のプラス・マイナス1mごとにプラス・マイナス2点、ラージヒルの場合はプラス・マイナス1mごとにプラス・マイナス1.8点が加算される。また飛型点は、5人の飛型審判員がそれぞれ20点満点の持ち点で減点法により採点し、そのうちの最高点と最低点を出した2人をのぞく3人の採点の合計点で算出される。たとえば、K点が90mのノーマルヒル競技で105mの飛距離を出し、5人の審判員の飛型点が18.5、19.5、18.0、19.0、20.0だった場合、飛距離点は60 + (2 × 15) = 90、飛型点は18.5 + 19.5 + 19.0 = 57となり、合計点は147点となる。天候条件が悪化しないかぎり、2回のジャンプの合計点で勝敗を決するが、2回目の競技にのぞむことができるのは、1回目の得点上位選手30人だけである。
ジャンプの成功はジャンプ能力より、むしろ平衡感覚と総合的な体のバランスにかかっている。最高のジャンプは、飛行中にうごかないでコントロールをたもち、ピタリと着地して、最初から最後までをながれるような一連の動作にすることである。風の抵抗をうけやすくするため、今日ではスキーをV字状に開くのが普通。また、着地のときは、2本のスキーを前後に開くテレマーク姿勢をとらないと減点される。
| 3. | ノルディック複合 |
ノルディック種目のジャンプとクロスカントリーをくみあわせた複合競技。1990年代に日本選手がオリンピックやワールドカップで活躍して、日本でも一気に注目される競技になった。ジャンプでは瞬発力、クロスカントリーでは持久力と、相反する要素をあわせ持たなくてはならないために、勝者には「キング・オブ・スキー」の称号があたえられる。
個人戦、4人1チームでおこなう団体戦、個人スプリントの3種目があり、競技は基本的に1日目にジャンプ、2日目にクロスカントリーがおこなわれる。個人戦はノーマルヒル2回と15kmのクロスカントリー、団体戦はノーマルヒル各2回と4人がそれぞれ5kmずつをすべる20kmリレーをおこなう。ジャンプは2回とんで飛距離点と飛型点で得点をつけ、そのポイントを時間に換算して(個人戦の場合は12点で1分)、2日目のクロスカントリーをおこなう。ジャンプ首位の選手からタイム差で次々にスタートし、ゴールをあらそう。個人スプリントはソルトレークシティ・オリンピックから採用された新種目。ラージヒルでのジャンプ1回、クロスカントリー7.5kmと通常の半分であらそわれる。