| 元(中国史) | 項目ビュー | ||||
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| IV. | 元の諸制度 |
元は、モンゴル人至上主義の国家で、モンゴル人を第1におき、ついで色目人(西域人)、漢人、南人(南宋の遺民)の順番で序列をつけ、差別した。中央の要職や地方長官などの重要なポストにはモンゴル人しかつけず、次の色目人は高級官僚となって財政面などで活躍し、両者で支配階級を形成した。漢人と南人は被支配者とされ、中央の政治には参加できなかった。官吏の登用試験である科挙は廃止され、朝廷と特別な関係がない者が官吏になるには、事務員から出世していくしかなかった。のちに士大夫層の要望をうけて仁宗が科挙を再開したが、その内容は、モンゴル人、色目人に有利で、漢人、南人の合格者は少数にとどまった。また、士大夫の中でもとくに儒者は冷遇された。
中央の統治体制には中国式の中央集権制が導入され、中書省(行政)、御史台(司法および監察)、枢密院(軍事)がおかれた。中書省は腹裏(現、山東、河北、山西省方面)を直轄し、腹裏以外の地方は9つに分け、それぞれ行中書省(略称行省)をおいて統治、行省はのちに皇帝に直属した。