同位体
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同位体
II. 放射性同位体と安定同位体

同位体は2種類ある。たとえば、ふつうの水素(1H)の場合は陽子1個からなる原子核と電子1個でなりたっているが、同位体である重水素(ジュウテリウム)は原子核に陽子と中性子を1個ずつもつため²Hとあらわし、三重水素(トリチウム)は原子核に陽子1個と中性子2個をもち、³Hであらわされる。しかし、重水素が非放射性であるのに対してトリチウムは不安定で、放射線の一種であるベータ線(β線)を放射して、³He(ヘリウム3)へとかわってしまう。これは放射性崩壊(放射性壊変とも)のうち、β-崩壊とよばれるもので、ベータ粒子(実態は電子)の放出により1個の中性子が陽子にかわるが、質量数の変化はない。

このように、不安定で放射能をもち、放射性崩壊するものを放射性同位体、安定で崩壊しないものを安定同位体あるいは非放射性同位体という。ちなみに、放射線を放出する能力を放射能といい、放射性物質の量が半分になるまでの時間を半減期という。