有袋類
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有袋類
I. プロローグ

ほとんどのものが、子をうむと腹部の育児嚢(いくじのう)の中でそだてる哺乳類(ほにゅうるい)のグループの総称。有袋類の名はこれに由来し、胎盤でそだてる真獣類より原始的とされる。有袋類と真獣類は、ともにジュラ紀の汎獣類(はんじゅうるい:三畳紀に出現した原獣類の仲間)からわかれたと考えられている。白亜紀末期に現在の北アメリカ大陸に出現した有袋類と、ほぼ同時期のヨーロッパに出現した真獣類は、それぞれ別の進化をたどった。だが、両者が出あった地域では競争がおき、真獣類におわれた有袋類はアフリカや南アメリカ大陸で進化をとげた。そして、始新世ごろ、まだ陸続きであった南極大陸をとおり、有袋類はオーストラリアに到達した。やがて、オーストラリアがほかの大陸から孤立し、競争相手となる真獣類もいなかったことで、有袋類は大いに発達、さまざまな環境に適応した多様な種が出現することとなった。だが、南アメリカ大陸にのこった有袋類の多くは、鮮新世に出現したパナマ陸橋をとおって進出してきた真獣類によりほぼ壊滅状態となった。→哺乳類の「哺乳類の進化史」