有袋類
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有袋類
II. 多様な種

オポッサム類と南アメリカ大陸のケノレステス類をのぞいて、あとはすべてオーストラリアとタスマニア、ニューギニアの固有種である。およそ4500種が知られる哺乳類の中で、有袋類は270種ほどと、けっして多くの種類がいるわけではない。しかし、適応放散の結果、じつに多様な種が生息している。一方で、ヨーロッパからの入植者がもちこんだ真獣類との競争にやぶれたり、フクロオオカミのように狩りたてられた結果、絶滅した種も多い。

有袋類の大きさは、トガリネズミ大のフクロミツスイ(ポッサム)から人間の成人大のアカカンガルーまで多岐にわたる。小型の有袋類には、スミントプシス類、タスマニアデビル、樹上生のクスクス類、ワラビー類(カンガルー)、バンディクート、昼行性のフクロアリクイなどがふくまれる。大型の有袋類にはカンガルー、コアラ、ウォンバットがある。

食性なども多様で、フクロアリクイのような食虫性のもの、オオフクロネコのように肉食性のもの、コアラのように草食性のものがいる。フクロモグラやウォンバットのように地中にくらすもの、フクロモモンガやフクロムササビのように飛膜で滑空をするものまでいる。