| 分類 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
個々の生物種を整理、命名して、体系的にグループ分けすること。さまざまな形態をした生物が、適切な名をあたえられ、規則ただしく配列される。これにより、世界じゅうのどの国の生物学者でも、いま研究と議論の対象になっているのがどの生物であるかについて、正確な共通の認識をもつことができる。
生物を分類してまとめた分類群は、生物の重要な特徴、つまり共有される形質をえらんで、それを基準として定義されなければならない。その結果、同じ分類群に属する生物どうしは類似し、ことなる分類群に属する生物は異質なものとなる。また近代的な分類体系では、生物の多様性の基礎となる進化の過程を反映した部類分けをおこなおうとの努力がなされてきた。部類分けされたこれらの階級は、一種のピラミッドともいうべき階層を形づくる。階級の違いにより、進化上の類縁関係の程度がしめされる。階層は、近縁な生物で構成される何百万もの「種」をピラミッドの底辺として、ほとんど類縁関係のない生物までもひとくくりにした、わずかな数の「界」まで、上にのびている。
現実の自然界をできるだけ忠実に描写する分類体系をつくりあげるため、生物学者は、可能なかぎり多くの生物の解剖学的構造、生化学的特徴、遺伝系、行動、生態、そして化石の記録を比較し研究する。これまでに、150万以上の分類群が確認され、ある程度は記載もされている。しかし、まだ研究されていない分類群は、さらに多い。分類群の研究には、生物学のすべての分野が寄与する。なかでも分類学と系統学は、分類の問題と直接に関係する。2つの分野はかなり重複するが、分類学は命名や分類体系の構築、系統学は進化の過程における生物相互の関係解明に、それぞれ深く関連する。