分類
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分類
II. 分類体系のレベル

生物学者は、種という分類概念を基本にすえて個々の生物を分類する。種は、現実に存在するただひとつの階級で、これより上位の階級は、種を観念的にグループ分けしたものにすぎない。同じ種に属する生物は、数多くの重要な特徴について、類似した点をもっている。さらに有性生殖をおこなう生物の場合、同じ種に属する個体どうしが交配したときだけ、生殖可能な子が生まれる。

たがいに交配をしない複数の種が重要な形質を共有し、明らかに類縁関係にある場合、これらの種は1つの「属」に分類される。このときそれぞれの種には、二命名法によって2語の名がつけられる。最初の語が属名、2番目の語は種小名である。種小名としては、種の特徴を説明したり、関係する地名などをしめす形容詞がもちいられることが多い。この命名法は1758年、スウェーデンの博物学者で、近代分類学の創始者であるリンネによって確立された。リンネは生物を命名する際、当時の学術用語につかわれていたラテン語をもちいた。人間の属名をホモ(人)、種名をホモ・サピエンス(賢明な人)と命名した。博物学

分類体系をつくるにあたり、1つまたは複数の「属」は、これより上位の階級である「科」に、「科」は「目」にグループ分けされる。さらに、「目」は「綱」に、「綱」は「門」に、「門」は「界」にそれぞれグループ分けされる。これら7つの主要な階級のそれぞれのレベルにおける生物の分類群を、分類単位とよぶ。それぞれの分類単位は、それを構成する下位のすべての分類単位が共有する重要な形質を、包括的に説明するように定義される。

階級を細分化するため、亜目や上科などのように、それぞれの階級名の頭に「亜」や「上」をつけることがある。さらに、複雑な分類体系をあらわすため、中間的な階級を特別に設定することもある。たとえば、綱と目の間の「コホート」、科と属の間の「連」(植物)と「族」(動物)がある。

いずれのレベルにおいても、1つの分類単位を構成する生物は、進化の過程に共通点をもっていなければならない。つまり、すべて共通の祖先から進化してきた生物でなければならない。これを単系統という。ある分類単位が、形質は共通していても、ことなる祖先から進化してきた生物を複数ふくむ場合、多系統という。分類単位を分割し、定義しなおすことによって、単系統の分類単位を確立しようとする試みが、つねになされている。