ニューヨーク
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ニューヨーク
III. 経済

ニューヨークは金融・商業・工業・観光の中心地で、合衆国内の道路・鉄道・航路・航空路があつまり、多数の一流企業が本社をおいている。ウォール街の周辺に集中しているロワー・マンハッタンの金融街には、ニューヨーク証券取引所(1817年設立)や連邦準備銀行のほか、大きな銀行や金融機関がある。

クイーンズ区にあるラ・ガーディアとジョン・F, ケネディの2つの国際空港には、大量の航空貨物が集中する。しかし現在は、これまでニューヨークの空港や港湾を経由していた貨物のかなりの部分が、隣接するニュージャージー州のニューアーク国際空港や港湾であつかわれるようになっている。ニューヨークの経済で、卸売業と小売業の占める地位は高く、大規模な百貨店や専門店をふくむ小売店が多い。とくにマンハッタンの五番街とマディソン街は、洗練されたブティックで知られている。

製造業では、印刷材料・加工食品・衣料品(とくにマンハッタンのミッドタウン・ウェストサイドのガーメント地区)などの分野で、国内の主導的地位にある。そのほかのおもな製品には、木材・紙・金属製品・機械・化学製品・繊維製品などがある。市内では経費がかかりすぎるということで、1960年代以後は多くの製造会社がニューヨークをはなれた。しかし専門的なサービス関連事業は、いまなおゆるぎない。ニューヨークは世界の金融業の中心地で、広告宣伝業と情報産業がこの市に集中している。有力な全国テレビやラジオ放送網、大手の出版社もここに本社をおいている。ニューヨーク・タイムズは世界でもっともすぐれた日刊紙のひとつである。観光事業と会議も市の経済に重要な役割をはたしており、マンハッタンには多数のホテルや会議用施設がある。