ニューヨーク
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IV. 都市景観

ニューヨーク市の面積は1211.86km²である。14丁目以南のマンハッタンは、1600年代初期にこの街の基礎がきずかれてから19世紀初頭にいたるまでの時期に、独立した小さな集落を合併することで成長してきた。そのため、この地域はグリニッチビレッジのような不規則な地取りが特徴になっている。14丁目以北では、ほぼ南北にはしるアベニューと、東西にはしるストリートをくみあわせた、碁盤の目状の計画的な区割りがされている。アベニューにはそれぞれ名前や番号が、ストリートの大部分には番号がつけられている。碁盤の目上をななめに横切るブロードウェーのような変則的な道路もあるが、これは1811年に道路計画が実施される以前からこの道路が存在していたためである。セントラル・パークは、マンハッタンの59丁目から110丁目の間の大部分を占めている。

マンハッタンには、住民の民族構成がはっきりした地域があり、チャイナタウンは1850年代に中国人移民がすみつきはじめ、リトル・イタリーは多数のイタリア人とイタリア系アメリカ人の本拠地になっている。ハーレムは、1920年代にアフリカ系アメリカ人が文学および芸術運動をおこし、ハーレム・ルネサンスの中心地となったが、いまは黒人とヒスパニックの住民が圧倒的に多い。かつては倉庫と工場のならんでいたソーホー周辺の地域は、芸術活動とたくさんの画廊のある地区として知られている。アッパー・ウェストサイドとアッパー・イーストサイドは、高級住宅地である。ニューヨークの区はジョージ・ワシントン橋などの多くの橋や、ホランド・トンネルやリンカン・トンネル、フェリーなどで、ニュージャージー州やほかの区とむすばれている。

マンハッタン以外の区は、歴史的にことなる多数の町や村を統合して形成されたので、区割りはマンハッタンよりはるかに不規則である。スターテン島区は5区の中でもっとも都市化されておらず、ひとつの都市区域というより、いくつかの町の集合体である。しかし1964年に、世界最長の吊り橋(つりばし)のひとつであるベラザノナローズ橋によってブルックリンとむすばれてからは、いちじるしい発展をみせるようになった。ブルックリン区は5区の中で人口がもっとも多く、中産階級がかたまってすむ地区から、貧困化したブラウンズビル地区まで多様性にとみ、区の中心にはプロスペクト公園がある。クイーンズ区は面積がもっとも広い区である。地元意識がとくに強く、民族構成のはっきりした地区をたくさんかかえている。39年と64年のニューヨーク万国博覧会の跡地は、フラッシング・メドウズ・コロナ公園になっている。ブロンクス区はほかの区と同様に、南部の荒廃した建物の多い地区から、西部のリバーデイルのように大きな住宅や豪華なアパート群からなる地域まで、さまざまな地区がある。区の中心部にあるブロンクス公園内には、国際野生生物保護公園(ブロンクス動物園)とニューヨーク植物園がある。