| 土壌 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
陸地表面のほとんどの部分をおおっている、粘土の主成分であるような小さい無機物の粒子(粘土鉱物)や、有機物などから構成される被覆層をさす。岩石や堆積物の風化生成物(→ 風化)、植物などの腐敗物(→ 腐敗と分解)などによってつくられた固結していない集合体。
土壌は場所によってひじょうにことなる。ある場所での土壌の化学組成や物理的な構造といったものは、土壌の起源となっている岩石、表面をおおっている植生、土壌が風化されはじめてからの時間、地形、人間活動による人工的な変化によっている。自然の状態では、自然災害などの場合をのぞいて土壌の変化はゆるやかである。しかし、農耕をおこなうことで、土壌を風や水による浸食から保護している自然の植生がうばわれ、急速な変化がおきるようになる。農耕によっておきる土壌の有害な変化をふせいだり、すでに有害なものに変化してしまった土壌を元にもどしたりする方法が研究されてきた。
建物や道路などの建造物をつくる場合には、土壌の力学的構造を知ることが重要であるが、農業には、土壌に固有のさまざまな性質の理解が重要である。収穫をえるには鉱物や有機物の量、通気性、どのくらい水分を保持できるかなど、土壌の構造に関する細かな情報が必要である。植物によって必要な土壌は大きくことなり、すべての植物の生育に理想的な土壌というものは存在しない。多くの植物は、小麦農家が、排水が不良と思うぐらいしめった土壌を必要とする。作物の生育を良好にする性質は、土壌本来のものでなくともよい場合がある。こうした性質のいくつかは土壌管理によってつくることができる。