土壌
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土壌
IV. 土壌の分類

土壌は、それがつくられるもととなる鉱物や植物の種類によって、さまざまな見かけや、肥沃(ひよく)さ、化学的特徴のちがいをみせる。色は土壌の種類をみわけるもっとも単純な基準のひとつである。一般的に、暗い色の土壌は明るいものより肥えているといえる。しかし、ときとしては暗い色の原因は鉱物や度をこした湿気のためで、土壌の豊かさの指標とはならない。

赤や赤茶色をした土壌の多くは、もとになった岩石に由来した、過度の湿り気を経験したことのない酸化鉄の量の多さがその原因となっている。そこで、一般的には土壌の赤い色はそれがよく排水されていて、湿り気が少なく、肥えていることをしめす。このような見方は、アメリカの南東部では正しいことが多いが、世界の他の場所、たとえば植物が化学的に利用できないような鉱物が赤い色の原因であるようなところでは、必ずしも正しくない。黄色や黄色っぽい土壌はほとんどがやせている。こうした色は、水と化学的に反応した鉄の酸化物によるもので、これはその土地の排水がわるいことをしめしている。灰色の土壌は鉄の酸化物が不足しているか、炭酸カルシウムなどのアルカリの塩にとんでいることをしめす可能性がある。

土壌の一般的な組織というものは、それを構成するいろいろな大きさの粒子の比率に依存している。土壌中の粒子は、砂とシルトと粘土にわけられる。砂は直径が2~0.05mmの粒子で、シルトは0.05~0.002mm、粘土は0.002mmより小さいものである。一般的に、砂の粒子は裸眼で簡単に認識でき、ざらざらとしている。シルトの粒子は、顕微鏡の助けをかりなければほとんどみることができず、指ですりあわせると小麦粉のような感触がある。粘土の粒子は肉眼でみることができず、水をくわえると粘着性が高くなる。

砂やシルト、粘土の比率によって、土壌はおおまかにいくつかのグループにわけられる。たとえば、砂質粘土、シルト質粘土、埴(しょく)壌土、砂質埴壌土、シルト質壌土、砂質壌土、シルト壌土、壌土質砂などである。土壌の組織は生産性に大きく影響する。砂を多くふくむような土壌はふつう、植物の生育に最適な水の量を保持できず、植物の栄養分となるような無機物を下層土にながしてしまう。粘土や壌土のような、細かい粒子を多くふくむような土壌は、水の保持がひじょうによく、無機物も大量にふくんでいる。しかし、粘土の量が非常に多い土壌では必要以上に水をためてしまう傾向にある。このような土壌は粘りけが多く耕作をさまたげるうえに、通気性がひじょうにわるく、ふつうの植物の生育にはむいていないが、水田稲作には適していることが多い。

世界の主要地域にみられる土壌は、その特徴によって分類され、分布図がつくられている。