フェノール
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フェノール
III. 発見と用途

1834年、ドイツの化学者ルンゲが、コールタールの中からフェノールをはじめて分離した。67年にはイギリスの外科医J.リスターによって、傷や手術衣、医療器具の消毒薬として使用された。フェノールの希釈溶液には、すぐれた消毒作用があるが、濃度の高い溶液は腐食性で、生体組織に有害となる。現在では生体への刺激が弱く、大きな効力をもつ殺菌剤が、フェノールのかわりに利用されている。フェノールはコールタールからの抽出のほか、ベンゼンを原料にした合成法でも生産される。フェノールの用途は広く、樹脂、殺虫剤、爆薬、染料、洗浄剤に、またアスピリンのような医薬品の原料にもちいられる。