ゴッホ,V.van
印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。
ゴッホ,V.van
III. アルル時代

1888年パリをはなれて、南仏へむかい、プロバンスのもえるような陽光のもとで、麦畑や糸杉、農夫や田園生活をえがいた。このアルル時代には、「アルルのゴッホの部屋」「夜のカフェテラス」(1888)のように、黄・緑・青などの鮮やかな色彩をこのんでつかった。

ゴッホは、パリで知りあった画家ゴーギャンを、アルルにくるように熱心にさそった。しかし、いっしょにすみはじめて2カ月もしないうちに、意見の不一致からはげしい喧嘩(けんか)となり、ゴッホはゴーギャンを剃刀(かみそり)でおどす事件をおこした。深い悔恨からゴッホはその晩、自分の左耳を切りおとす。その後、一時アルルの病院に入院したあと、1889年5月に近くのサン・レミの精神科病院へうつり、1年間療養した。くりかえしおこる精神病の発作におそわれながらも、その間も精力的に作品を制作しつづけた。