パナマ(国)
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パナマ(国)
II. 国土と資源

細長い国土にそって東西2つの山系がはしる。コスタリカからパナマにつづくタバサラ山脈が高度においてまさり、平均標高は1500mをこえる。最高峰は死火山のバル山(3475m)である。東側に位置するより低い山系は、サンブラス山脈とダリエン山脈からなり、標高は900mほどで、ところどころに肥沃(ひよく)で水はけのよい谷間と平野がみられる。

2つの山系にはさまれた地域は、標高約100~450mの森におおわれた丘陵地帯である。尾根や峰が点在し、平地や高原などもある。両山系ともに分水嶺(ぶんすいれい:分水界)をなし、あわせて325の大小河川が太平洋に、また150の川がカリブ海にそそぐ。最大の川は太平洋のサンミゲル湾にそそぐトゥイラ川である。国土の中央部に源を発するチャグレス川も主要河川で、ガトゥンではダムにせきとめられ、人造湖のガトゥン湖を形成している。この湖はパナマ運河の一部を構成している。

太平洋とカリブ海両岸はともに、環礁や湾、入り江などが数多くみられる。太平洋側のパナマ湾にあるペルラス諸島は大小100の島々からなり、その面積はあわせて約1150km²である。

1. 気候

気候は亜熱帯性で、沿岸部の年平均気温は23~27°C、内陸部の高地では平均気温19°Cである。4~12月が雨季にあたる。カリブ海側では年降水量がおよそ2970mmに達するが、太平洋側では1650mmほどである。

2. 天然資源

天然資源の開発はおくれており、おもに自然環境を生かした農業がいとなまれている。森林資源にめぐまれ、マンガン、銅、鉄、アスベストなどの地下資源も確認されているが、大規模な開発にはいたっていない。

3. 植生と動物

植生は降水量の差により地域で違いがみられる。カリブ海沿岸および東部は熱帯雨林におおわれ、森林の中ではスゲ、熱帯性の花、さまざまな野草類がみられる。これにくらべ太平洋岸では降水量が少ないため、落葉樹がまばらに生えている程度で、サバナもある。パナマ全土では2000種以上の熱帯性植物が確認されている。

動物は、中央アメリカで一般にみられるほぼすべての種類が生息しており、哺乳類ではピューマ、アルマジロ、オセロット、アリクイ、クモザル、ナマケモノ、シカなど218種が、爬虫類ではアリゲーター、クロコダイル、ヘビなど226種がいる。色鮮やかな鳥をはじめ732種の鳥類がみられるほか、北アメリカでよくみられるカモなどの渡り鳥が飛来する。魚介類の種類も豊富で101種がいる。