タイワン(台湾)
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タイワン(台湾)
II. 地域と資源

台湾島の地形は山がちで、全面積の64%が山地である。台湾山脈が島の東部を南北につらぬき、山頂の平均高度は3000mをこえる。最高峰のユー山(玉山)は標高3952m(3997mなど諸説あるが台湾内政部土地測量局は公式に3952mとしている)におよぶ。山脈の東側は、平野部が少なく、太平洋にむかって切りたった断崖(だんがい)がつづく。それに対し、西側は、肥沃(ひよく)な平野が緩やかに台湾海峡にむかって開けている。ほとんどの河川が台湾山脈に源を発しているため、いずれも短く急峻(きゅうしゅん)である。主要河川は西部に集中し、最長の河川は中部をながれるチュオショイ川(濁水渓)の167kmである。

1. 気候と天然資源

台湾の気候は中央部をとおる北回帰線で区分され、北部は温暖湿潤気候、南部は熱帯気候に属する。島全体の年平均気温は23°Cと温暖である。夏季は5~9月で、平均気温は28°C、冬季は12~2月と短く、きわめて温暖で、北部でも平均気温は10°Cをこえる。高くてけわしい台湾山脈と季節風が台湾の気候に決定的な影響をあたえており、北東部のキールン(基隆)とイーラン(宜蘭)の多雨と、南西部の乾燥気候はこれらの要因による。全島の年降水量は2540mmで、平地よりも山地、西海岸よりも東海岸のほうが多い。また6~10月には台風が来襲することが多く、毎年大きな被害をもたらしている。

台湾のもっとも重要な天然資源は肥沃な風土そのものということができる。鉱物資源では、大理石、苦灰石、硫黄(いおう)、原油、天然ガス、岩塩などを産出する。

2. 植生と動物

台湾に分布する植物は3800種をこえる。森林におおわれた山地は、高度があがるにつれて林相が変化し、多様な植生になっている。標高0~2000mは熱帯と亜熱帯性の植生がみられ、2000~3000mは落葉樹林帯と針葉樹林帯の混合地帯、3000m以上は針葉樹林となる。近年では高山の地勢を利用して高冷地野菜栽培や果樹栽培がおこなわれている。

生息する動物も多種にわたる。哺乳類にはリス、シカ、イノシシ、タイワングマなど63種(1996年)が観察されている。また、多くの鳥類(445種)、爬虫類(80種)、両生類(31種)、昆虫類がみられる。