爆発物
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爆発物
II. 爆発物の性質

爆発物は、それ自体に酸化剤をふくんでいて、外部からの酸素の供給なしに燃焼する。その燃焼のしかたには大きくわけて2種類ある。ひとつは、燃焼速度が毎秒数cmほどの燃焼で、爆燃とよばれる。もうひとつは、毎秒数千メートルにおよぶ大きな燃焼速度をもった、衝撃波をともなう燃焼で、デトネーション(爆轟:ばくごう)とよばれる。狭義には、爆燃を利用したものを火薬、デトネーションを利用したものを爆薬という。火薬には衝撃波による破壊作用はなく、発生した高温ガスの膨張による推進力が利用される。爆薬では、衝撃波による破壊作用が利用される。

爆薬には、燃焼速度が秒速9000mをこえるものもあり、軍事的な目的やある種の発破には、きわめて大きな威力を発揮する。いっぽう、採石や採鉱には、燃焼速度のより小さい穏やかな爆薬を使用しなければならない。銃や大砲の発射薬として利用する場合には、急激な衝撃をあたえるのではなく、燃焼によって発生する圧縮ガスの圧力を確実に弾丸につたえることが必要であり、燃焼速度のおそいものを使用しなければならない。もし強力なものを使用すると、銃や大砲そのものが破壊されてしまう。熱や衝撃にとくに鋭敏で容易に爆発する爆薬は、それほど鋭敏ではないほかの火薬や爆薬を爆発させるために利用される。このような爆薬を起爆薬とよぶ。爆薬は、運搬や保管の安全、その鋭敏さや威力をおさえるために、不活性な物質と混合して使用されることが多い。ダイナマイトはその一例である。