| ニッケル | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| IV. | 用途と生産 |
ニッケルは耐食性が高く、装飾としても見ばえがよいので、鉄など腐食しやすい金属のめっきに利用される。とくにニッケルイオンをふくむ溶液中での、電極反応による電気めっき法が利用される。微粉ニッケルは、それ自身の体積の17倍もの水素を吸収するので、石油などの水素添加の触媒に利用される。
ニッケルのおもな用途は、合金材料である。鉄にニッケルをまぜると強度と耐食性が高まる。約2~4%のニッケルをふくむニッケル鋼は、自動車のシャフト、クランクシャフト、歯車、バルブなど、強度を要する機械部品や装甲板に利用される。ニッケルをふくむ合金で重要なものとしては、洋銀(洋白(ようはく)とも。銅、ニッケル、亜鉛の合金)、インバー(鉄、ニッケル)、モネルメタル(ニッケル、銅)、ニクロム(ニッケル、クロム、鉄)、パーマロイ(ニッケル、鉄)などがあげられる。ニッケル硬貨はニッケルと銅の合金である。またニッケルは、家庭電気製品などに広く利用されているニッケル・カドミウム電池の製造に欠かせない。
日本では珪ニッケル鉱を輸入し、精錬して鉄との合金を生産し、ステンレス鋼などの合金添加剤として利用する。また、ニッケルマット(精錬未了のニッケル合金)を輸入して、金属ニッケルの製造にもちいている。