| 抗生物質 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
感染力のある微生物や細胞の成長をとめたり、殺したりする物質。抗生物質は、かつて、微生物がつくりだす物質で、ほかの微生物に対して毒性をもつものだけを意味していたが、現在では、化学的に合成された物質のこともさす。さらに、細菌(バクテリア)だけでなく、腫瘍(しゅよう)細胞やウイルスなどの発育をはばむものも抗生物質というようになった。
抗生物質のもつ毒性は、選択性がある、つまり相手をえらんではたらきかけるという特性がある。動物やヒトなど宿主よりも、侵入してくる微生物に対して毒性がはたらく。抗生物質の中でもっともよく知られているのはペニシリンで、梅毒、淋病、破傷風、しょう紅熱などの感染症の治療にもちいられている。そのほか、結核の治療につかわれてきたストレプトマイシンもよく知られている。