陽子の反粒子である反陽子は、陰陽子ともよばれる。それは、陽子とは逆に負の電荷をもち、原子核の構成要素ではない。反陽子は真空中で安定であり、自然崩壊はしない。しかし、陽子や中性子と衝突すると、きわめて半減期の短い中間子に転換される(→ 放射能)。物理学者は反陽子の存在を1930年代から予測していたが、55年になって初めてカリフォルニア放射線研究所において存在が確認された。