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動物繊維 |
毛織物(広い意味のウール)をつくる動物繊維は、タンパク質の複合体である。ほとんどの有機酸には耐性があり、硫酸などの酸には強いが、アルカリには弱く、水酸化ナトリウム(NaOH)のような強いアルカリにはとけてしまう(→ 酸と塩基)。また、塩化物をもとにした漂白剤(→ 漂白)では傷みがはげしく、羊毛や絹は高濃度の次亜塩素塩酸漂白剤にはとけてしまう。
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絹とシルク |
絹の主要成分は繊維状タンパク質の一種のフィブロインである。昆虫やクモの腹部からでる長い繊維は、英語ではすべてsilkといい、これらの小動物の体内で生成する原理は似ている。しかし、自然の繊維では絹だけが1000m以上の長さになる。昔はクモの糸を測量の光学機器の照準につかったこともあったが、商業的な織物につかわれているのは、カイコの繭からできる絹だけである。絹の繊維はあつめられて織り糸になるが、工場紡績の場合には、ステープルの形で生産されることが多い。
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ウール |
羊毛などの動物毛や毛皮の繊維成分は、タンパク質の一種のケラチン(→ 毛)である。動物毛は90cm以上の長さになることもあるが、ふつうは40cm以下である。そのため、織物にできるものはつむいで紡績糸にし、それ以外はフェルトにする。ヒツジ以外の動物の毛がウールとして市場で売買されるときは、「ラクダ」、「アルパカ」、「カシミア」といったように、毛をとった動物名で流通している。
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羊毛 |
毛織物につかわれる主要な動物繊維は羊毛である。野生のヒツジのむく毛(にこ毛)は短く、上部の長くてあらい毛でまもられている。羊毛をとるために交配されたヒツジのむく毛はより長くなっている。むく毛からできた紡績糸は紡毛糸(せまい意味のウール)と梳毛糸(そもうし:ウーステッド)にわけられる。長さ5cm以下のむく毛は、ちぢれてやわらかい紡毛糸になり、長いむく毛は滑らかで丈夫な梳毛糸になる。
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そのほかのウール |
織物につかわれる動物毛にはラクダ、リャマ、アルパカ、グアナコ、ビクーニャ、ウサギ、トナカイ、アンゴラ、ヤギ、カシミアヤギがある。ミンクやビーバーの毛は、そのほかの動物毛と混合してぜいたくな紡績糸をつくるのにつかうこともあるが、通常は毛皮としてそのままつかわれる。牛や馬の毛は室内装飾用など、とくに耐久性が必要な用途向けにフェルトにしたり紡績糸につむいだりしてつかわれる。人間の髪の毛でさえ織物にされたこともある。
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