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| II. | 国土と資源 |
サイマー湖、イナリ湖、パイヤンネ湖に代表される約6万の湖があり、湖沼の総面積は3万3551km²におよぶ。おもな河川はトルニオ川(スウェーデンではトルネ川)、ムオニオ川、ケミ川、オウル川で、大型船が航行できるのは、オウル川だけである。
国土のほとんどが標高約120~180mの高地にある。北部では丘陵地帯が広がり、最北西部には山地がつらなる。最高峰は、ノルウェー国境近くの北西部にあるハルティア山で、標高は1328m。
| 1. | 気候 |
メキシコ湾流とバルト海の影響により、気候は高緯度のわりに温和である。南海岸の月平均気温は、7月で15.6°C、2月で-8.9°Cである。年降水量は北部で460mm、南部で710mm。降雪期間は、南部では1年のうち4~5カ月間、北部では約7カ月間となる。冬の日照時間はきわめて短く、夏は北極圏では白夜がつづく。
| 2. | 植生と動物 |
国土の66.5%(2005年推計)は森林におおわれている。最南部ではポプラ、ハンノキ、カエデ、ニレなどの広葉樹がみられるが、大半はトウヒやマツなどの針葉樹林帯で、最北部はツンドラである。植物やシダ類は約1200種、地衣類は約1000種にもおよぶ。
哺乳類は60種(2000年)が分布しており、クマ、オオカミ、オオヤマネコ、ホッキョクギツネなどの野生動物は、人口の希薄な北部に生息している。トナカイはおもにサーミランドで飼育されているが、野生では絶滅寸前である。鳥類は248種生存しており、ガチョウ、ハクチョウ、ライチョウ、ユキホオジロ、チドリといった鳥は北部に多い。また、淡水魚はパーチ、サケ、マス、カワカマスなど66種が生息しており、海水魚にはニシンやタラがいる。アザラシは沿岸地域でみられる。
| 3. | 天然資源 |
トウヒ、マツ、シラカバなどの豊富な森林が最大の天然資源である。薪や泥炭が燃料としてつかわれている。鉱石の埋蔵量も多く、銅、亜鉛、鉄、ニッケルをはじめ、金、銀、鉛、バナジウムが採掘される。花崗岩や石灰岩も豊富である。
内陸は灰色の山岳性土壌で、北部の3分の1の地域は泥炭土でおおわれている。南部の海岸地域は肥沃(ひよく)で、海洋性の粘土からなる。
水資源も豊かだが、近年は水不足で水力発電量が減少している。2003年は総発電量796億kWhのうち、水力による発電は11.7%であった。