うつ病
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うつ病
III. 原因

うつ病は内因性の精神病に分類される病気で、はっきりした原因はわかっていない。しかし遺伝傾向があると考えられ、家族に患者がいると発症率が高い。また、遺伝的要因だけでなく、性格的な要因も関係するとされている。

たとえば几帳面(きちょうめん)で凝り性の人はうつ病になりやすく、社交的で活発、人情にあついが、おちこみやすい人は双極性障害になりやすいといわれている。男女比では女性に多いが、理由ははっきりわかっていない。生物学的な理由か、あるいは女性は社会的に無力感におちいりやすいのかもしれない。

男女とも、環境の変化や病気、事故などをきっかけに発症することが多い。とくに女性の場合は転居、配偶者の死亡などが、男性の場合は転勤、昇進、退職(退職うつ病)などが誘因となりやすい。また、初老期、更年期にうつ病がおこりやすいことも知られている(更年期障害)。

1. 神経伝達物質が関与

近年、うつ病患者は神経伝達物質であるノルアドレナリン(アドレナリン)、セロトニンなどのモノアミンの伝達機能に異常があるとする説が一般化してきた。すなわち、ストレスなどによって、そういった脳内の神経伝達物質の働きがわるくなるため、うつ病になるというのである。