| ジャイナ教 | 項目ビュー | ||||
| 印刷するには、[ファイル] メニューの [印刷] をクリックします。 | |||||
| IV. | まもるべき誓戒 |
教義は基本的にはジャイナ教徒全員に共通しているが、出家修行者であるヤティと在家信者であるスラーバカとでは、宗教上の義務に多少の相違がある。
出家者は5つの大誓戒(マハーブラタ)をまもらなければならない。すなわち、生命を傷つけないこと(アヒンサー)、真実をかたること(サティヤ)、盗みをはたらかないこと(アステーヤ)、性行為をなさないこと(ブラフマチャリヤ)、なにものも所有しないこと(アパリグラハ)の5つである。アヒンサーの誓戒をまもるため、ジャイナ教徒は生命を極端に尊重する。たとえば、白衣(びゃくえ)派とよばれる宗派の出家者は、口に虫がとびこむのをふせぐために布で口をおおっており、すわるときには小さな生き物をつぶさないようにブラシでその場所をはらう。このような非暴力の実践は、ガンディーの思想にも大きな影響をあたえた。
いっぽう在家信者は、5つの小誓戒(アヌフラタ)をまもり、聖者と出家修行者への崇敬をなすべきであるとされている。ジャイナ教の教団は、実践上の主張の違いにより、着衣と食器の所有をみとめない裸形派(ディガンバラ派)と、それをみとめる白衣派(シュベーターンバラ派)の2派にわかれている。