イスラム教
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イスラム教
I. プロローグ

アラブの預言者ムハンマドの教えにもとづく、主要な世界宗教のひとつ。「イスラム」は、アラビア語で「服従すること」あるいは「帰依すること」を意味し、コーランにおいては唯一の神(アッラー)の意志や法にしたがうことを意味する。

イスラム教徒は「ムスリム」といわれる。コーランには、イスラム教は天地創造以前から存在する普遍的な宗教で、人類だけではなく自然もムスリムであるとしるされている。なぜなら、自然もその中に深く浸透している神の法におのずとしたがっているからである。また、自由意志をもつ人間にとって、イスラム教の実践とは機械的に神命にしたがうことではなく、自由にそれをうけいれることであるとされる。

ムスリムは、ムハンマドによってつたえられた啓示(コーラン)にしたがう者であり、イスラム教徒の共同体を構成する。ムスリムという名称は、コーランの中でムハンマドにしたがう者たちに対してあたえられているが、ムハンマドへの個人崇拝を禁止しているイスラム教では、ムハンマド教徒とよぶことには強く反対している。

世界のイスラム教徒の人口はおよそ13億人と推定されている。イスラム教は、気候、文化、民族のことなる多様な地域で繁栄した。イスラム教徒の共同体を構成する主要な人々は、アラブ人(北アフリカと中東)、アフリカの南サハラの人々(セネガルからソマリアまで)、トルコ人およびトルコ語圏の人々(トルコ、中央アジア)、イラン人(イラン)、アフガニスタン人(アフガニスタン)、インド人(パキスタン、インド、バングラデシュ)、東南アジアの人々(マレーシア、インドネシア、フィリピン)、そして中国人(中華人民共和国)のごく一部である。また、ヨーロッパではキリスト教につぐ第2の宗教となっており、アメリカでも急速に勢力を拡大している。