| ハッブル宇宙望遠鏡 | 項目ビュー | ||||
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| I. | プロローグ |
NASA(アメリカ航空宇宙局)とヨーロッパ宇宙機関(ESA)により、1990年4月24日(日本時間25日)、スペースシャトル「ディスカバリー」からうちあげられたはじめての地球周回軌道上の光学望遠鏡装置。
この望遠鏡は、「宇宙が膨張している」(→宇宙の「宇宙の膨張」)ことを発見したアメリカの天文学者エドウィン・ハッブルの名をとって、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)とよばれており、電磁波のうち可視光線と紫外線領域の観測をおこなう。本体は、全長が13.1m、直径4.25mの円筒形で、軌道上の重量は約11t。近地点高度586.47km、遠地点高度610.44km、軌道傾斜28.48度、公転周期96.66分の、ほぼ正円に近い楕円軌道を約97分で周回している。主鏡の直径は240cmで、可視光で観測をおこなう場合、角距離が0.05秒角(→ 角度)しかはなれていない天体でも解像できるように設計されている。地上の大きな望遠鏡の解像度は、空の状態がよい場合でも約0.5秒角であるから、かなり高性能である。
ハッブル宇宙望遠鏡の運用は、人工衛星を通じた通信回線により、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学内に設置された宇宙望遠鏡科学協会(STScI)とNASAのゴダード宇宙飛行センター(GSFC)内にある宇宙望遠鏡管制センター(STOCC)でおこなわれている。そして、えられた観測データは、その観測の提案者にわたされるが、1年後には公開されて、世界じゅうの研究者が自由に利用できるようになっている。