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| III. | あいつぐ成果 |
収差の補正される前でさえ、渦巻銀河M51(→ 銀河)の中の不可思議な暗い部分など、多くの貴重な画像を撮影していたが、修理後は当初に予定されていた解像力を発揮できるようになり、さまざまな観測ができるようになった。たとえば、銀河がわたしたちの銀河系(→ 天の川)から後退していく速度を、その距離の関数として計算する方法がはるかに向上した。このデータをつかうと、宇宙の年齢を計算することができる(→ 宇宙論)。1994年6月、ブラックホールの存在をしめすはじめての有力な証拠がもたらされた。銀河M87の中心をとりまくガス円盤の運動が、太陽の25億~35億倍の質量をもつ天体の存在をしめしているのである。さらに、94年7月、シューメーカー・レビー第9彗星(→ 彗星)の破片が次々と衝突したときの木星の映像を撮影した。衝突時の詳細な画像によって、木星の大気の構成物をスペクトル分析できるデータを手にいれることができたのである。