| アキテーヌ | 項目ビュー | ||||
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| III. | 産業 |
アキテーヌは、日照時間、温暖な気候、適度な降水量にめぐまれ、農業が盛んである。農家の規模は20haと小さいが、多角的農業が広くおこなわれ、農作物の種類は豊富である。伝統的に、穀物、ブドウ、タバコの栽培や牧畜がおこなわれてきたが、灌漑網が整備された結果、ピレネー・ザトランティク県、ロット・エ・ガロンヌ県、ランド県の平野ではトウモロコシの生産が盛んになり、アキテーヌのトウモロコシ生産量は全国一をほこる。しかし、もっとも有名なのはワインで、その代表がボルドレ地方で生産されるボルドー・ワインである。生産量はフランス第3位、その多くは輸出されるが、近年は他産地との競争もきびしい。ボルドー・ワイン以外にも、品質のよいベルジュラック、ポー周辺のジュランソンなどのワインがある。ブランデーのアルマニャックはミディ・ピレネー地域が中心であるが、アキテーヌでも一部が生産されている。漁業ではアルカション湾のカキの養殖が有名であるが、漁港と大消費地にめぐまれないため、それ以外はふるわない。しかし、この地の漁業には長い伝統があり、17世紀に他にさきがけて捕鯨をはじめたのはバスクの漁師たちだった。
工業も全般的にあまり盛んではないが、ボルドーはフランス薬品工業の中心のひとつとなっている。ほかに航空機産業やエレクトロニクス産業もみられ、また産軍共同の施設がおかれ、航空電子工学の部品や弾道ミサイルが製造されている。南部のポー川流域のポーには、巨大な化学コンビナートや、フランス最大の天然ガス田であるラックのガスを利用したアルミニウム製錬施設、テクノポール(先端技術開発研究の拠点)がもうけられている。アドゥール川下流域のバイヨンヌでは航空機製造、エレクトロニクス産業が盛ん。テクノポールもおかれている。
サービス業では観光業が中心をなす。第二帝政時代に皇后ウジェニーがビアリッツで海水浴をたのしみ海水浴が大流行したこともあって、古くから海水浴が盛んである。海水浴場としてはアルカション湾の人気が高いが、コート・ダルジャンにも多くの海水浴場がある。ピレネー国立公園やランド地方自然公園の自然の景観や、19世紀以来の歴史をもつダクスやウジェニ・レ・バンなどの温泉にもめぐまれる。また、ドルドーニュ地方には先史時代や歴史時代の遺跡が多くのこる。